2010年12月26日

ラウンジ有馬記念〜第55回有馬記念 アデウス。


 私は東京に住んでいる。グリーンチャンネルには加入していない。
であるから、競馬中継は地上波で見ている。
 幸いなことにUHF放送が視聴できる環境にあるので、外出する
予定のない土・日は昼過ぎから競馬中継にチャンネルを合わす。
 だからといってその中継を真剣に見ている訳ではない。チャンネ
ルは、例えば土曜日ならばTVK〜TV東京〜TVKと廻されのだ
が、それぞれの番組で強弱がつくのではなく、漫然とBGVと化す。

 中央競馬ワイド中継が終了することを知ったのはこの秋のことだ
ったろうか。たまたま買った「週刊競馬ブック」の<一筆啓上>コ
ーナーにそのことが書かれていたからだ。(筆者は関西スポニチの
井上泰司さん)
 来年の1月からBSで新しい競馬中継番組が始まるとのこと。ま
ぁそれはいい。

 関東の競馬ファンにとって「中央競馬ワイド中継」という番組は
良心そのものである。
 全てにおいて抑制の効いた作りで安心感がある。妙な出しゃばり
は一切ない。競馬は入り口の間口が広いギャンブルだと思うのだが、
広いがゆえに一歩も二歩も踏みこんだファンは、それぞれに一家言
を持ち、様々なスタンスを持つことになる。
 JRAは「重賞や大レース中心のライトファンは現行15時〜1
6時の地上波で。BSがいわばミドルファン向けです。へビーファ
ンはグリーンチャンネルでフォローしたい」という意向らしい。 
 一歩も二歩も踏み込んだファン=ミドルあるいはヘビーファンに
対峙できうる番組は生半可では作れないと思う。
 最低限の条件として、懐の深い司会者が競馬の全ての出来事に対
して常に第三者の立場で、時に競馬ファンの思いを代弁する人物を
据えることだろう。妙な競馬ポピュリズムはいらないし、最近幅を
効かせてきた競馬芸人などもいらない。
 私には適任者は1人しか思い浮かばない。氏のファンであること
も大きいのだろうが、やはり長岡一也さんしか考えられないだろう。
 競馬畑出身者を司会に据えなかったことで、申し訳ないが、新し
い番組の方向性は大体分かってしまう。私がその番組を見ることは
ないだろう。

 あれ?さっき、新しい競馬中継番組が始まる。まぁそれはいいっ
て書いたよな。
 そうだ、ここで、中央競馬ワイド中継の思い出を書きたいと思っ
ていたのだ。

 この番組が始まったのが1985年のことだという。当時、私は
横浜に住む大学生だった。
 86年の冬に金沢八景から上大岡に引っ越した。新しいアパート
は、というかその頃のアパートは個人で屋根にアンテナを設置しな
ければならなかった。(前に住んでいた人がアンテナをそのままに
してくれていたら話しは別)引越しを手伝って貰った井上電器さんに
「アンテナはUHFも受信出来るうやつを」とリクエストした。T
VKの競馬中継を見たかったからだ。
 この番組をいいなぁと思ったのは、気になる特別戦をフルで見れ
ることだった。そこで見た86「冨士S」(当時のJCトライアル)
のトリプティクの勝ち方は衝撃的だったし、94「京都3歳S」で
のスキーキャプテンの追い込みの凄さをリアルタイムで見れたから
こそ、次走の「朝日杯3歳S」である程度肯定できた。(彼の馬券
は買ってないけど)また、同じ年の「赤松賞」(当時は牝馬限定戦で
はなかった)でジェニュインを負かしたコクトジュリアンを見たから
こそ、朝日杯3歳Sでフジキセキでもなくスキーキャプテンでもな
く彼の単勝を買ったのである。
 単にレースをフルで見られるだけでなく、その前後のレース前の
人気状況、出た結果に対する解説者の見解を知ることが、とても良
かったのである。 

 私は数多くの引越しをしてきた。この番組を見れない部屋に住ん
でいたこともある、が、見れる環境であったならば、中継がある時
間帯に在宅していれば、必ずチャンネルを合わせてきた。たとえ、
それがほとんどBGVと化していても、である。
 ここ2、3年などはホークスのゲーム、競艇をインターネットで
見ながらの3元中継であったりしたのだが。
 もうそういうこともないのかと思うと本当に寂しい。
 柏木御大の冷静且つズバリと斬るレース回顧が聞けなくなるのか、
喋りが実に的確な細江純子嬢のレポートも聞けないのか、宮島千佳
子姉御のお茶目な突っ込み(特に池田勇孝TMへのものが俊逸)で笑
うことも出来なくなるのか・・。ああ。

 20数年来のスタイルを変えるのは、ええ歳こいたおっさんだけ
に厳しいけれども、好きな番組がなくなってしまうのだから、細々
と新しいスタイルを模索していくしかない。
 とりあえずは、もう長らく聞いていないラジオたんぱ(←敢えて
この名称で)に耳を傾けることにしようか。

 さて今年の有馬記念。JC馬ローズキングダムの疝痛による出走
取り消しはかえずがえすも残念だが、元々今回の彼を強く推そうと
は思っていなかったので、仕方ないことと割り切るしかない。
 現状のヴエナビスタに対抗しうる馬はいないだろうというのが結
論であったので、ここがJCの降着騒ぎの決着をつける場だとは意
識もしていなかった訳だし。
 
 まずは印。

 ◎ブエナビスタ
 ○エイシンフラッシュ
 △ヴィクトワールピサ
 △ドリームジャーニー
 △ネヴァブション
 ★ダノンシャンティ

 イメージとしては03有馬記念である。古馬の大将格がシンボリ
クリスエスで、彼に挑戦する3歳牡馬勢(ザッツザプレンティ、ゼ
ンノロブロイ、リンカーン)という図式。
 力関係もあの年とそっくりだと思う。特にクラシックを戦い抜い
た3歳牡馬で勝ち抜けた馬(世代No.1というコンセンサスを得た馬)
がいないというところが。
 また、古馬の対抗格として実績のあるタップダンスシチー(前年
の有馬記念2着)に匹敵するドリームジャーニー(前年の覇者)もいる。
唯一異なるのは、タップダンスシチーが前走JC勝ちであることに
対して、ドリームジャーニーが脚部不安による休み明けである点か。

 素直にブエナビスタから。ある程度のレベルで実力が拮抗する3
歳牡馬勢では、潜在能力のペルーサ(ゆえにリスクの割りにリター
ンが低い)、イン屋ヴィクトワールピサ(1枠1番は絶好枠だろうな)
より、混戦も捌けるタイプのエイシンフラッシュを1番手に推した。
 一頓挫あって出走したJCでは終い止まってしまった印象だが、
鞍上の内田博幸が言っているように「いつもより前に行ってしまっ
た」からだろう。小回りコースのここでブエナビスタを負かすのは
辛い脚質だが2着ならば十分ある。
 続くのが直線の短い中山で先抜け出せそうなヴィクトワールピサ。
 春先に見せていたスパっと切れる脚を繰り出せれば逆転可能な気
もするが、その点に関してはピンとこない。一応印はいれたが、余
り買う気がしていない。(前走は人気なさすぎ、今回はローズキン
グダムが回避したのでその分の人気も加味された感じだ)

 ドリームジャーニーは今年順調に使えなかった弱みがある。それ
でも前日売りで単勝4番人気なのだから、ファンが彼の実力を買っ
たということなのだろう。
 京都記念3着、大阪杯2着ときて脚部不安が発生し天皇賞(春)を
パスして宝塚記念4着。秋はオールカマー2着で再び脚部不安が出
てここがぶっつけ。掲示板を外していない点は立派だが、斤量泣き
するタイプ(←陣営自称)とはいえ、勝ちきれていないのは力の下降
線を示している可能性がある。2着というより3着で狙ってみたい
近況なのだが、人気の分、当然妙味は薄れる。
 それならばこの秋は押せ押せで使われているが、隠れ中山マイス
ターのネヴァブションの方が面白いか。なんて去年も同じことを書
いて彼を推したぞ。ま、乗り役の後藤浩輝もこのコース(2年連続
3着)の騎乗メソッドを持っているだろうし。

 一番強い3歳牡馬はどの馬なのだろう?それは来年以降のお楽し
みになるのだが、NHKマイルCで見せた切れ味からダノンシャン
ティにもその争いの一角に食い込む資格があることは確かだ。
 そのレース以来の骨折休養明けは常識的に厳しいが「京都金杯で
復帰予定を繰り上げた」という松田国英師の意気込みは買ってみた
い。師が既存ローテーションの横紙破り的な調教師で、そこで実績
を残してきている点も加味したい。人気薄だけに賭けるリスクに対
するリターンは十分にある。ペルーサよりもよっぽど個人的には買
いやすい。
 そのペルーサにはなんとしてもゲートをまともに出て、ファンに
感じさせている能力の一旦を見せて貰いたいものである。
 が、ゲート云々ではなく、なんらかのエクスキューズを持ち、実
際にここまでG1で結果(勝つこと)を出していないのだから、必要
以上の期待はできない。
 また、小回りの中山コースは彼に本質的に向いていないようにも
感じられ(立ち回りのいい馬なら、これまでの出遅れレースでもも
っと勝ち負けに絡んでこれているハズ)、今回は無印の方向で。
 同じ脚質の1つ年長のオウケンブルースリは乗り変わる横山典弘
がどう御すかが全て。弟は「ノリが前目のポジションがとれれば」
と期待しているが、ペルーサ以上に不器用なタイプな気がするなぁ。

 印は入れなかったが、レッドディザイアの頑張りには期待したい。
 2度の海外遠征で消費したであろう体力は確かに気がかりだし、
陣営はこのまま終わってしまうことも了とした上での今秋の遠征だ
ったと思う。勝手な推測だが、競馬は勝手なそれに殉じることの出
来る遊びでもある。ギャンブルとしては禁忌だろうが。

 馬券は馬単でブエナビスタからエイシンフラッシュ。
 3連単で1着固定:ブエナビスタ、2着エイシンフラッシュ、ヴ
ィクトワールピサ、3着:ドリームジャーニー、ネヴァブション、
ダノンシャンティ、レッドディザイアの8点で。
 ダノンシャンティとレッドディザイアの2着馬券は買ってしまい
そうだな、多分。

 今週TV東京で私が初めて映画館で観た外国映画である『ラスト
コンサート』が放映されていた。
 静岡の田舎の三番館、単品ロードショウされた映画のカップリン
グで幸運にも観ることが出来た。
 お目当ての作品より併映された方が気に入ってしまうことはまま
あった。例えば、『男はつらいよ』『幸福の黄色いハンカチ』『黄
金パートナー』がそうであったりする。そのおかげで監督として山
田洋次が、俳優として高倉健が、作家として西村京太郎が好きにな
ったりした。おっと、藤竜也に来生たかおもそうだったな。
*西村京太郎『発信人は死者』が『黄金のパートナー』の原作
『ラストコンサート』はベタな話しと言ってしまえば身も蓋もな
いのだけれど、まだ純な少年であった心に素直に響いた。そして、
何よりテーマソングが素晴らしく、今でもずっと私の胸の中であの
軽快でユーモラスでそして儚いメロディがこだましているのである。

 今日の日曜、昼の12時30分から中央競馬ワイド中継の最後の
放送がされる。

 サヨウナラ。(小田切馬)

 So Long、See You Agein、Good Bye (「青春ド真中!」のラストタイトル)

 アデウス!

 さようなら、中央競馬ワイド中継!


『ラストコンサート』のテーマソングはこんな感じであります。
(↑ケロロ軍曹の口調で)

 http://www.youtube.com/watch?v=DKAOrI0pDW4


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ラウンジ有馬記念:http://onlykiwi.seesaa.net/

 かって渋谷に「有馬記念」という競馬バーがあった。
 2階へと上がる階段にひかれた赤い絨毯が、勝手にこころの
敷居を高く感じさせていた。
 だが。1度思い切って店に入ってしまうと、そこは競馬ファン
にとって至福の場所であった。

 ここは、バー「有馬記念」へのリスペクトから、その名を冠した
競馬予想のページである。

因みにヤマダ電機 LABI渋谷は「有馬記念」の跡地に建っている。

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*ラウンジ有馬記念の索引はこちら

  http://onlykiwi.seesaa.net/category/6437306-5.html


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posted by onlykiwi at 10:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 10JRA競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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