2009年10月31日

ラウンジ有馬記念〜第140回天皇賞(秋) 沈まぬ太陽と日出ずる処のプリンス。

 ウオッカを信じるか、それとも歯向かうかである。
 基本的に後者を選びたいのだが、それには己が納得する理屈(屁理
屈)がいる。

 今年の「毎日王冠」を見返したのだが、改めて思うことがあった。
 ゲートの出が早いウオッカはそのまま逃げの手に出た。
 速いペースでレースを引っ張ってくれる逃げ馬がいれば上手く折り
合うことができるのだが、キャリアを重ねるたびに彼女はそこに難を
見せているように思う。
 武豊が手綱を取るようになっても無理に抑えたりしていないので、
変に折り合わせるよりも馬の気分で行かせる方がと陣営は考えている
のだろう。
 余談だが、彼が骨折で乗れなかったの去年のJCでの手綱捌きは見
てみたかった。折り合わせる技術は当代随一と言われる武豊がどう御
したかを。

 自分のペースで逃げて残り1ハロン(200m)で追い出していた。
そこを古兵カンパニーに1馬身差しきられたというのが結果だった。
 去年の「毎日王冠」も同じパターンでスーパーホーネットに頭だけ
交わされていた。
 VTRでの目視ではあるのだが、ウオッカが追い出した時点での
勝ち馬との差はどちらもおおよそ2馬身半。着差はレースが生き物で
ある点を考えれば必要以上に拘らなくていいが、追い出してからの脚
色に関しては、今年はかなり不満が残るものを感じた。

 これを力の衰えの前兆とみるのか、単なる休み明けの調整途上と取
るか、はたまたここまでウオッカが息の長い活躍をしてきた1つの要
素(凡走をすることで燃え尽きない)を見せたに過ぎないのか。
 そして、もう1つの見方もある。

 これは先に挙げた"折り合い"にも関係するのだが、今のウオッカは
明らかにマイラー色が出ているのではないか、ということだ。
 そう考えてもう1度「毎日王冠」を見直すと、残り1ハロン(つま
り1600m地点)で止まっているようにも感じられた。

 自己暗示???


 そういう仮定でこのレースを予想すると。
 ウオッカ連覇の鍵は、速い流れを作ってくれる馬がいるかという
ことだ。
 1番枠に納まったコスモバルクが逃げるのだろう。
 ここまで走らせる必要があるのかと考えさせられてしまう近況であ
るが、一泡吹かせるならばスローに落とすことだ。
 でも、鞍上の松岡正海にそういった思考はないだろう。
 最近の若手にはスローに落として逃げる度胸がなく、力で劣る逃げ
馬を遮二無二手綱を押して大逃げを打つシーンばかり見せられる気が
しているからだ
 ウオッカ陣営には好都合なペースメイカーがレースを引っ張ってく
れることになる。
 
 もしそれが出来るとすれば(贔屓目込みで)キャプテントゥーレに乗
る川田将雅だと思っていた。
 引いた枠番はウオッカの1つ外の4枠8番。
 コスモバルクがなんらかの理由(出遅れとか)で控えて、自身が馬ナ
リでハナをきれればそれは可能だろう。が、そんな形になるのは10
回走って1回もない。
 取りうる策とすれば、コスモバルクを行かせて自身が逃げを打って
いるかのように番手で上手く折り合わせることだろうか。
 無論、これは最初からコスモバルクに行って貰わなくてはならない
し、たとえそういう形になったとしても、ウオッカが自分の前後でコ
スモバルクのペースで折り合ってしまえば、無に帰する。

 基本的な展開の読みとしては、コスモバルクのペースでウオッカが
折り合えるということ。

 中距離のスペシャリストは存在しないが2000mに適性があって、
ウオッカと勝負ができそうなのは、サクラメガワンダー、ドリームジ
ャーニー、オウケンブルースリ、シンゲン、キャプテントゥーレ(の
人気どころ)だろうか。

 府中の2000、が一番合いそうなのはサクラメガワンダーだと思
う。
 鉄砲実績もあるし、ある程度前の位置に構えて末脚を伸ばせれば、
ウオッカのマイラー度具合では逆転の目もあるのではなだろうか。

 期待可能性があるとすればその筆頭は、現在の充実度、末脚の堅実
性でドリームジャーニー。
「左回りだと、もたれる面を矯正しながら追わなくてはならない」と
陣営は泣きを入れているが「今の充実からそれを解消できないか」と
も言っている。
 左回りは昨年の天皇賞秋(10着)以来。そこから有馬記念(4着)、
中山記念(2着)、大阪杯(1着)、天皇賞春(3着)、宝塚記念(1着)、
オールカマー(2着)と、崩れたのはAJC杯の8着だけである。
 充実という言葉に偽りはない。

目標馬を前において末脚の切れる馬で乾坤一擲を狙うのは池添謙一
の十八番。
 人気だが狙ってみたい馬である。
 ま、私が狙うと(08秋天、08有馬)この馬はこないという個人的
ジンクスがあるが・・・。

 そして、どの位強いのかはまだハッキリしないが使える末脚はG2
のレベルを遥かに越えているオーケンブルースリ。
 (あの菊花賞は空き巣G1だったので実質G2馬の評価)
 彼がどこまで走れるのかは、馬券を離れて注目したいと思っている。
 4歳牡馬のエース:ディープスカイは古馬G1戦線で善戦を続けな
がら遂に結果を出せぬまま故障でターフを去った。芝組:逆ビンテー
ジイヤーの現4歳世代の"二の矢"となるのは彼である。
 父:ジャングルポケットから府中適性を受け継いでいれば、時計の
と距離適性の裏づけは持たないが、逆転の可能性はある。後方一気が
決まるか否か。

 *距離適性の裏づけ:勝った重賞が2400m、3000mなだけ
で、まだこの馬は距離適性を語らせてくれるほどのサンプルを見せて
くれていない。

 シンゲンは6歳にしてここがG1初挑戦となる。
 戦績をみれば、ここまでその舞台にチャレンジするチャンスがなか
ったことが窺える。
 が、距離適性を考えれば一番いいタイミングでそれが巡ってきたの
ではないだろうか。ただ、レース単体でのインパクトに欠けるのも確
かだ。

 キャプテントゥーレは姉:アルティマトゥーレともどもジリ脚だと
思う。自ら展開を作ってどこまで見せ場を作れるかという伏兵の域と
いうが自分の評価。


 ◎ドリームジャーニー
 ○サクラメガワンダー
 ▲ウオッカ
 △オーケンブルースリ 

 馬券は馬単で◎から印馬への3点。全て裏を返すが厚めは○かな。
 ドリームジャーニーの単勝は前売りで10.6倍。これ、つけすぎ
じゃない?こんなもん?こっちも買いたくなるな。


 個人的見解であるが。
 私は競馬の1年を春と秋で区切って2シーズンでカウントしている。
 強い馬は他世代と戦って結果を出す必要がある。遅かれ早かれ3歳
の秋シーズンにはその世代を代表する馬は年上の世代との戦いが始まる。
 3歳秋、4歳春、4歳秋。通常であれば、超一流の成績を残した馬
はここで競走馬のキャリアを終える。

 3シーズン連続で古馬混合のG1を制した馬は間違いなく超一流だ。
グレード制が導入された84年以降これを達成した馬は・・・。

・シンボリルドルフ
 (84冬:有馬記念、85春:天皇賞春、85秋:JC、有馬記念)

・オグリキャップ
 (88冬:有馬記念、89秋:マイルCS、90春:安田記念、
  90秋有馬記念)

・タイキシャトル
 (97秋:マイルCS、スプリンターズS、98春:安田記念、
  98秋:マイルCS)

・グラスワンダー
 (98秋:有馬記念、99春:宝塚記念、99秋:有馬記念)

・テイエムオペラオー
 (00春:天皇賞春、宝塚記念、00秋:天皇賞秋、JC、有馬記念、
  01春:天皇賞春)

・ウオッカ
 (08春:安田記念、08秋:天皇賞秋、09春:安田記念)

 *ダートG1馬のケースは除外した

 大分物忘れが多くなってきた頭の中の記憶を辿ってみた。多分漏れ
はないと思うが・・。

 つまり、近年の最強馬:ディープインパクトも3歳秋の有馬記念を
勝てなかったばっかりにこのリストに載ることができない。
(それが何だという意見もあろうが、自分は結構重要な要素だと思っ
ている)
 少なくとも年長世代のエース馬(いや、あの瞬間でいえばエースは
いなかった)を倒せなかったという点に、私は世評よりあの脚質とと
もに物足りなさを感じる。
 結果的にさしたるライバルの存在しない中で走っていた感じがする
のだ。有馬記念で負けたハーツクライが06春シーズンに海外遠征し
てしまった不運はあるけれど。
 (彼の06JCでの凡走はノド鳴りで参考外の評価)

 閑話休題。

 ざっと四半世紀で6頭しか出ていないことになる。
 故障なく続けて競馬場に姿を現し 且つ そこで結果を出し続けるこ
との難しさを痛感させる数字だ。
 オグリキャップは前年秋の激闘が祟ったのか89春シーズンを全休。
それでも引退レースを勝つことで3シーズン連続G1制覇を成し遂げ
たのだから、やはり彼は凄いと改めて思うな。

 そして、ウオッカである。ここで勝つと通算G1制覇が7となり歴
代最多タイという面が喧騒されるが、それと匹敵する、いやそれ以上
に価値のある前人未到の4シーズン連続G1制覇となる。
 *注:個人的価値観による
  
 話しはカラリと変わるが「沈まぬ太陽」が映画化された。
 時を同じくして同じ作者の「不毛地帯」がドラマ化されたり、フジ
TVでは「白い巨塔」が再放送されたりしている。
 山崎豊子の新作のタイトルなんだっけ?
 最新作をすぐに手に取らない自分としては、それを知っていたして
も余り意味がないと思うのか、忘れてしまった。

"沈まぬ太陽"はないとするならば、天下を獲った馬もいつかは力の
衰えを見せターフを去るハズである。
 先に挙げたウオッカを除く5頭のうち、ハッピーエンドでファンに
別れを告げた馬はオグリキャップだけである。
 あれは競馬の魅力を満天下に知らしめたという功績に、競馬の神様
が粋な計らいをしたのではないだろうか・・と今でも思うのであるが。
 シンボリルドルフ、グラスワンダーは翌シーズンのレース中の故障
でターフを去った。
 タイキシャトルは引退レースでよもやの敗戦(3着)を喫し、テイエ
ムオペラオーは実に見事に世代交代を予感させる敗退をファイナル
シーズンで繰り返した。
 出し抜けを食らった敗戦、叩き合った力勝負での敗戦、そして完敗。

 ウオッカはどうなのだろう?
 彼女に対しては再三後味のいいフェードアウトをして欲しいと思っ
ていた。
 春シーズンにも書いたが、ヴィクトリアマイルの圧勝、安田記念の
絶対不利の状況を覆してのVで、恐らく今シーズンどんな負け方をし
たとしても、時間が経てばファンの脳裏に残るのは春のレースぶりだ
ろう。
 ここで変な負け方をしなければいいが などと心配する必要はない。

 ウオッカはマイラーとして完成したと見る。
この距離は若干長い、ましてや2400mのJCは明らかに長い。
 最後の栄冠を勝ち取る舞台はここしかないだろう。 
 逆に言えば、ペース次第では2000mをこなせるウオッカゆえに、
彼女に不足ないレース展開になった上で、出来ることなら力でウオッ
カを負かす馬が現れて欲しいと思う。
 そうでないと、来年のG1戦線がチャンピオン不在で行なわれてし
まうからだ。
 無論、そうした中からでも強い馬は出てくることは歴史が証明して
いる。が、・・・。現4歳世代、3歳世代に少なくとも万人が認める
その候補が存在しないのは事実ではないだろうか?

 私は"日出ずる処のプリンス"を求めている。

 あるいは、最近の流れからすれば、それが現れるとすれば"日出ず
る処のプリンセス"か。
  
 なんて。ヴエナビスタはエリザベス女王杯に向かうという。
 いや、彼女を最大級の賛辞で誉めている訳ではないのだから、それ
が彼女の"進む道"と思えばいいだけだ。

 
 TVKの土曜競馬中継を見ていたら、最後にレポーターの細江純子
がレゾンデートルの話しをしていた。
 細江純子(のお手馬)といえばレゾンデートルである。

「私の初勝利の馬、レゾンデートルの仔どもが今日のスワンSで出て
まして、応援したんですが・・・」

 何?、というと先々週、三浦半島旅行からの帰りに寄ったWINS
横浜でその勝利を見たあの馬のことか。
 グラスキング。(父:サクラバクシンオー、母:前出)なかなかいい
末脚を持っている。
 前回は内田博幸が乗って、今日は武豊が手綱を取った。
 尾形充弘厩舎の期待を感じる鞍上の名前である。

 ああ、なんだ。細江に初勝利をプレゼントしてたのかレゾンデート
ルだったんだ。すっかり忘れていた。
 それなら彼女の今日のレースでの力の入れ具合も"ひとしお"だった
ことだろう。

 あの日はダドリアバンブーの孫も府中に出ていたな。


--------------------------------------------------------------

ラウンジ有馬記念:http://onlykiwi.seesaa.net/

 かって渋谷に「有馬記念」という競馬バーがあった。
 2階へと上がる階段にひかれた赤い絨毯が、勝手にこころの
敷居を高く感じさせていた。
 だが。1度思い切って店に入ってしまうと、そこは競馬ファン
にとって至福の場所であった。

 ここは、バー「有馬記念」へのリスペクトから、その名を冠した
競馬予想のページである。

因みに昨秋オープンしたヤマダ電機 LABI渋谷は「有馬記念」の
跡地に建っている。

--------------------------------------------------------------

【オモシロイ、オモロナイのボタン】

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
クチコミblogランキング TREview


人気ブログランキングへ


【オモシロイと思われましたらクリック(3段評価)をお願いします】
【オモロナイと思われましたらコメント(自由形式)をお願いします】
【逆パターンでも構いません。勿論、ご感想もお待ちしております】
posted by onlykiwi at 20:35| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 09JRA競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。