■著者:立川談春
■ISBN:9784594056155
■読書期間:2009/9/13〜2009/9/16
■抜書き:己の嫉妬と一門の元旦 より
落語のマクラ同様、談春(ボク)は志らくという新弟子に嫉妬していた。
「あのな、今度来た志らくは変な奴だぞ。毎晩俺の夢に出てくるんだ。
夢の中で何をするというわけじゃねェンだが、立ってやがんだ。今日
で四日目だ。
あいつ夢に出てきて俺に復讐してやがんだな。こんな弟子は初めてだ」
談志(イエモト)理論でいくと現実では気にもとめない存在が夢に出て
くるということは、相手が夢を使って復讐していることになるんだそうだ。
「それが証拠にな、時々落語協会の連中や寄席の夢を見るんだ。
俺が寄席に行くだろう、と俺の出番が浅いんだ。二ツ目の次くらいの
出番でな、協会の馬鹿共が楽屋でふんぞり返ってやがンだ。
馬鹿馬鹿しくて、あきれかえって屁も出ねェ。
仮にだ、俺に寄席に対する郷愁があったにしてもそれが夢を通して表
れたとしてもだ、なんでそこで俺が馬鹿共に頭を下げてんだ。
現実にはありえんことだろ。現実にないことをみるのが夢と仮定して
も納得できん。
突き詰めて考えた結果が、あの馬鹿共の願望が俺の夢を通じて起きて
いるとしか思えん。自分が行動を起こしても状況を改善できんとなった
ら、人間は夢を使ってまでも復讐してきやがる。
覚えておけ、弱者は夢でバランスを取ってくる」
談志(イエモト)の考えが正か否かはこの際どうでもよい、
問題は、志らくは談志(イエモト)の夢に四日続けて出て、談春(ボク)
はただの一度も出て来ないという事実だ。
■長い長いワンセンテンス〜ポ
落語ファンを兼ねない競艇ファンにとって立川談春といえば、説得力
のある予想、解説をする競艇好きの噺家である。
ここのところどうも競艇番組(除くJLC)に出ないなぁと思っていた
ら、どうやら本業に忙しいのだと教えてくれたのが、正月に彼をドキュ
メントした「情熱大陸」という番組だった。
この番組の中でも、談春が『赤めだか』という本を出し、賞を貰った
ことを伝えていた。
それは知っている。いつか読んでみたいなと思っていたからだ。
なぜならば。
その理由を番組のインタビューでさだまさしが答えてくれた。
「話しの上手い人の書く文章は面白いんですよ。話すことだって、書
くことだって、自分で感じたこと、考えたことを元にするんですから」
みたいなことを言っていた。
そのとおり。自分は話しが上手い人の本を読んでみたいと思っている。
ま、結果的に さだ の書いた本から先に手をつけたのであるが。
さだまさし「精霊流し」
http://onlykiwi.seesaa.net/article/123876907.html?1249196544
で、談春の書いた『赤めだか』がどうだったかというと。
正直、素材が良かったなという感じ。
もっと文章が上手いかと思っていたのだが、それはこちらの落語に対
する理解不足からくるのかもしれない。彼の書いたものは落語的な文章
なのかもしれないし。
今度、図書館で落語関係のDVDかCDを借りてみようかな。
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読書ノート、ふたたび。: http://onlykiwi.seesaa.net/
読んだ本の題名と作者、それから読んでいた期間と出版元。
このたった4つの情報を記しただけの簡単なメモ的なもの
が、ボクがかつて付けていた「読書ノート」の全容だ。
いつの頃からか、せっかくの読書ノートをつけるのをやめ
てしまった。
本を読むたびに、ああ、なんて思うこともあり、じゃあと
いう訳でふたたびつけだそうと思いたった。
できれば、その読書ノートをつけることを勧めてくれた
きみこ先生に読んでもらいたくもある。
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